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2016年12月15日 (木)

シルクが緊張ぎみ

「まあ、おそれいります、陛下」ガリオンが革袋を渡すと、セ?ネドラは言った。かすかな笑みは心もとなく、まるで意識的に努力して快活にふるまっているかのようだった。
「どういたしまして、女王陛下」ガリオンはオーバーに腰をかがめた。「料理人の助手が水を必要とするときは、いつでもこの皿洗いが見つけてさしあげますよ」
 セ?ネドラはちょっとほほえんで、かれの頬にキスしたあと、ためいきをついて、ふたたびポルガラがかきまぜているシチューのために、野菜をさいの目に切りはじめた。
 食事がすんだあと、みんなはたきびの前にものうげにすわって、木のこずえを騒がせる風の音や、周囲の森にふりこめる雨の音に聞き入った。
「きょうはどのくらいきたの?」ガリオンの肩に力なくもたれているセ?ネドラがいまにも眠りそうな声でたずねた。
「七、八リーグというところだね」ダーニクが答えた。「たどるべき道がないと、歩みものろくなる」
「ミュロスから〈大市〉にいたる公道にたどりついてしまえば、もっと早く進めるよ」シルクがつけくわえた。その考えにかれの目は輝きを増し、長いとがった鼻がうごめきはじめた。
「気にせんでいいぞ」ベルガラスがシルクに釘をさした。
「どうしたって、物資が必要になりますよ、ベルガラス」シルクは目を輝かせたまま言った。
「それはダーニクにまかせるさ。おまえさんと取引する連中は物事を徹底的に考える時間があると、きまって前後の見境をなくすようだからな」
「しかしですね、ベルガラス、この旅は急いでいると言ったじゃありませんか」
「それとどういう関係があるんだ」
「だれかを追いかけていると、旅人は先を急ぐものでしょうが――知らなかったんですか」
 ベルガラスは長々とシルクを見つめ、「ほっといてくれ、シルク」と言ったあと、残る全員に「みんな少し眠ろうじゃないか。明日は長い一日になるぞ」
 真夜中をまわったころ、ガリオンは突然ぎくりとして目をさました。毛布の中で寝返りをうち、となりに寝ているセ?ネドラの規則正しい寝息と、木の大枝をたたく低い雨音に耳をすました。風はやんでおり、居心地のいい避難所の正面のたきびは燃え尽きて、赤らんだ燃えさしになっていた。ガリオンはわずかに残っていた眠気をふりはらって、目覚めた原因を思いだそうとした。
「物音を立てるな」ベルガラスが避難所の向こう側から低く言った。
「おじいさんも目がさめたのかい?」
「ゆっくり毛布から出てくるんだ」老人の声はかろうじて聞き取れるほどだった。「剣に手をかけてな」
「なにごとだい、おじいさん?」
「いいから言われたとおりにしろ!」
 雨のふる闇の頭士高く、大きなはばたきが聞こえてきて、黒ずんだ赤い光が急にひらめいた。ふたたびはばたきが聞こえ、遠ざかった。
「動け、ガリオン」ベルガラスがせきたてた。「剣をぬくんだ――輝きが見えないように〈珠〉をなにかで隠せ」
 ガリオンは毛布にからまった足を蹴るようにして、闇の中で〈鉄拳〉の剣を手探りで捜した。
 ふたたびものすごいはばたきが頭上に聞こえ、次に奇怪なしゅうしゅうという鳴き声にともなって、黒ずんだ赤い光がまたひらめいた。
「あれはなに?」セ?ネドラが叫んだ。
「静かにするんだ!」ベルガラスがぴしゃりと言った。
 かれらが闇の中で身を固くしているうちに、はばたきは雨のふりしきる夜のなかへ遠ざかっていった。
「なんです、あれは、ベルガラス?」にたずねた。
「ものすごく大きな雌の獣だ」老人は静かに答えた。「目はあまりきかないし、切株並みに頭はからっぽだが、非常に危険な獣だ。獲物をさがしている。おそらく馬や――われわれの匂いをかぎつけたのだろう」
「どうして雌だとわかるんですか?」ダーニクがたずねた。

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